星読みは生粋の星読みだったし、真実の予言者だった。そして果てない大嘘つきだ。 いまもそれは変わらない。 「吉報だぞ」 あるきつづけたふたりは丘で休息をとる。 すっかり夜になっていた。 空いっぱいの月をみて、丘のてっぺんで、星読みは2にいった。 ま…
星読みは旅立った。 「なぜきみまでついてくるんだ」 こもれびをすべる星読みに、2がつづく。 「昨晩きみが、ぼくにだけ告げにきたんじゃないか」 「あれは誘いではなく報告だ。これではただの失踪じゃないか」 「そうだったのか」 「そうだ」 「そうか」 「…
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