ここで見たこと

絵描きのなんでもない日々です。トウキョー周辺。

まるで膜がかった世界


お久しぶりでございます。
おはようございます。
昨年も、お世話になりました。
あけましておめでとうございます。
誕生日を迎えました。23歳です。


そのぐらい、久しいひさしいブログです。
近しく、年末の展示のことも書こうね。

少し前に体調を崩しまして、
それだけならばまだ良かったんですが、
酷く追い詰められていたようで、
生涯分生きてきて、いろいろあったとはいえ、まあ笑って過ごせていた太平楽さですから、
いざぎりぎりの崖っぷち、決壊や崩壊や破綻の手前にきましたところで、
どうやら自分では気付けないようなんですね。
更に言うなれば、
あれもこれもそれもどれもという欲深さ、エネルギッシュな根底からくる貫徹主義が裏目に出て、
体調不良を引き金に、
悪循環、泣きっ面に蜂、弱り目に祟り目、踏んだり蹴ったり、傷口に塩、首も回らない手も足も出ない有様で、
数日寝込んだ挙句に何かがぽっきり折れてしまった。

浮き沈みは常日頃から、多少なりとあるものの、
今まで遭遇したことのない類の追い詰められ方で、本も読めない絵も描けない、何をやっても大事じゃない、明日が不安で夢が最高でそんな自分が情けなくて、どうしようにもどうもできない日々、
それが昨日まで。


あんまり不甲斐なくて情けなくて駄目で不遜で迷惑で身勝手で愚図愚図な日々が続き、
自己卑下もおなかいっぱい、
停滞にも飽いて、
なにより根っこの動力が、もう 黙っていない。
不意に湧いた陽の感情に翻弄されつつも、視界はまるで膜がとれたように明朗で透明。

勿論、体調崩してからの心身相関で体調も心持ちも相互にくずおれていて、
そんな自分に脳がまるで呪いのような眠気でもって自己修復の保全機能を働かせたとか、
また、実際的な問題がはたはたと倒れるように去っていって、目に見えて状況がクリアになって、心労も一息、
ということも多いにあるだろう。
理由なんていくらでもある。


でも、
こうして元の自分、
欲望に満ちていて、無理無茶無謀を押し通そうとして、身の丈以上の一生涯が十全で、
こういう毒にも薬にもならない精神描写、吐き出す言の葉が震えるように芯から楽しく、
本も読みたい服も欲しい、ライブに行きたい、能力を増やしたい伸ばしたい、誰彼に会いたい知らないひとに逢いたい、自ら透徹の極彩色で、伝播する光で触れえる世の中総てに煌き散らしたい、
そして勿論、絵が描きたい。
こういう自分に無事に立ち帰れたのが、ああもうほんとう、嬉しいなあ。


腐りにくさってぐずぐずで、
役にも立たず感覚も鈍く、気も回らず思考も鈍重、何物をもが持続しない、
ああいうつまらない自分は、つまらない思いはもうたくさんだ。
決定的ななにかが抉れ削れ霧散してしまったかと、危惧した、良かった、そんなことなかった。良かった。


眠るぞ起きるぞ
おいしいごはんを作っておいしく食べるぞ
歩くぞ走るぞ跳ねるぞみるぞ、
描くし書くし読むし聴くし聞くし話すし喋るし呟くんだ、
働いて稼いで遣うんだ活かすんだ・ああやっと人生がたのしい。


お待たせしました、
今年もよろしくお願いします。


ai