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ここで見たこと

絵描きのなんでもない日々です。トウキョー周辺。

描きたいと思って描けなかったもんが ある日突然描けたりするとか。


たとえば、小筆が誘う一見遠回りにみえる、いちばんの近道 とか。
たとえば、描きたいと願った夜を、いつの間にか描いていたりとか。
 
それは自分の意志とは ちょっとずれたでもとっても遠いところで行われる。
靴下や 半纏のあちこち絵の具まみれにして 
こんなんでいいのかなって私に思わせて
ともだちと深夜のくだらない話をして (こういうのが良いよねって) 
 
 
そういう中で いつのまにか進んでいて
空気が重いってもがいてたはずなのに、いつのまにか指標や夢は隣や後ろにあって
自分はいつのまにか ずっとずっと涙もろく、ずっとずっと欲が深くなっている。
 
 
自分になにが必要かなんて
なにがいちばんの欲かなんて
業が深すぎてとりまく鎧は重すぎて 本質なんてわからないよって 逃げ出したり投げ出したくなったり。 
 

きみがいちばんだいすきだよ きみしかいらないよ 
うたうたいだったらうたうんだろう。
きみがいちばんほしいんだ きみじゃなきゃだめだよ
ものかきだったらつづるだろう。
きみとずっといたいよ こんなふうにいようよ
 
 
 
パレットにすこしだけのこった まるきり似合わない絵の具をのせる。
それがうつくしさの秘訣で 偶発で濁った色(まるで予期しないもの/まったく望まないもの/まっとうで息苦しいもの)が ぐっとぐっと色を魅力的にみせる。
そういうふうに画面をつくってる、最近。 
透明水彩に出逢って約十年。
ほんとにきみに逢えてよかったなあって 嘘じゃないよ くるしいくらいおもうよ
何度も。 
 
 
ぴかぴかも潔癖も きらいじゃないし
ごてごても混沌も だいすきだし
ふわふわも装飾も すき、すき
 
でも息をするみたいに 自然なシンプル しあわせもいたみも一枚に塗り込める
ローテーションのシンプルも 
それでできる滲みも、濁りも、空白も、軌跡も、奇跡も、だいすきなんだ。
 
 
 
高橋優なんかきいちゃって
色に溺れちゃって
夜でもちょいとつまんじゃって
そういうものでできてる。
今夜。 
 
 

 
 
 
 
(ちょっと 『オリバナムの寝言』制作裏話的な)(深夜のこういう時間が生んだ余白や 重なりの絵たち)