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ここで見たこと

絵描きのなんでもない日々です。トウキョー周辺。

縒り糸

 
 
明滅する暗闇の中に、
縦に糸が一本。
ある種の規則性を伴いながら、
太さも色も素材も含んでいる水分量も刻々と変化している。
 
 
時折、
空間すべてのてんでの方向で、
おなじく独自の規則や法則や嗜好によって変化している糸と、
規則的に、
或いは不規則に、
断続的に、
瞬間に、
繋がったり縒り合わさったり交差したりする。 
  
辺りは雨になったり、
明けたり暮れたり、
風が吹いたり、
極光に包まれたりする。
 
 
ひとと逢うことの、イメージ。 
 
 
いろんなひとに逢う。
何度も逢うひと、
一度関わったきりのひと、
どこか似ているひと、
まったく異なるひと、
一緒にいたいひと、
離れていたいひと。
 

生まれも、
関わってきたひとや考えも、
だいじにしているものも、
衣食住にかける時間とお金の比重も、
選んでいくものも、
ぜんぶ違うそんなひとたちと、
 
変わりつして一定でない自分とそんなひとたちと、
遠くなく近くなく関わっている。 
 
 
こういう中で逢えたことは、
見晴るかしきれない大広間の畳の一目に目を惹かれるようなものだし、
海で一滴の滴を認識することだし、
空の変化の一瞬に目をとめることだ。 
 
そんななかで、
相性の良いひと、
もっといたいひと、
和やかで・にこやかで・たのしく・興味深く・うれしく居れるひとがいたなら、
それは一本のだいすきな樹を見つけるように、
とても稀でとうとい。
  
たとえそのときの糸の性質が合わず、
弾き合ったり、
色の組み合わせがうつくしくなかったり、
こじれて絡んでだまができてしまっても、
そういうひとに逢えていたなら、
やりようや伝え方や言葉を変えて、
何度でも、
互いの居心地の良さ、
まったく性質の異なる糸の共存する方法を、
何度でも、試したいと思う。 
 
 
 
…と、
いうことを考えて眠った。昨夜。
7月も後半、
やれるだけのことをやろうっと。 
えいおー。 
 
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