ここで見たこと

絵描きのなんでもない日々です。トウキョー周辺。

仙台すずめ踊り


仙台すずめ踊り、ってものを観た。
 
十数人、あるときはもっと多くの、股ひきをはいて法被をきた、そして両手に裏表に補色をつかった鮮やかな扇子をもった踊り手たちが、囃し手の音を背景に、緩急つけて踊るのだ。
 

 
 

 
 
 
ひとの踊りだ、と思った。
神楽のように神事のように、どこか神々しかったりはしない、
整合性は多分にあるが、マスゲームのように兵列のように、機械的なうつくしさではない。
真偽のほどは判らないらしいが、伊達政宗の前で踊られたというすずめ踊りには、「我が領民はなんて愛いのだろう」と思わせる愛嬌や、口元が綻んでしまうような愉快さがある。
一瞬のもとひるがえる、対色の扇が息を呑むほど美しいかと思えば、いきなり大声をあげて駆け出したりする。ちょこまかとまったくかわいい雀そのものだし、職人の一徹や、町人のそそっかしさも感じる。
観ているわたしはきっと目がきらきらしていたろう、と思うくらいわくわくし、小さな頃からこれをみられた仙台市民を羨ましくも思った。なんてたのしい景色だろう。 
 
 

→北斎も北斎漫画で描いていたみたい。
 


→伊達家の家紋から、名称がきたという説もある。
 
Wiki→http://ja.wikipedia.org/wiki/すずめ踊り 
 
 
 
5月に、4000人規模の踊り手の、すずめ祭があるそうだ。仙台行きたい。