ここで見たこと

絵描きのなんでもない日々です。トウキョー周辺。

テオ・ヤンセン展と小谷元彦展『幽体の知覚』に関して 


日曜に行ってきました〜
ヤンセンは最終日、幽体の知覚は2/27 までです。
 
 
メモ代わり感想。





テオ・ヤンセン展 〜生命の想像〜 (日本科学未来館

→廃材とビニールホース(?)をつかった新生物『ビーチ・アニマル』の展示・動きの実演。現代のレオナルドダヴィンチ、なんて煽りをつけられていた作家はオランダの壮年の男性です。



『新しいいのち』をつくろうとしてるんだって。
『自分がいなくなったあとも、ビーチ・アニマルたちが、生き残って活動してくれるのが夢』なんだって。
神経、筋肉、脚、ブレーン。
動くためのエネルギーを貯めて、使う胃袋。
水を感知する触覚。
そういうものが 代替わりごとに、発達して付与されて生き方(動きかた)が滑らかになっていく。

うつくしさではなく、『いかに生き残れるか』ってところにかけて、アニマルたちをつくっているらしい。(だから飛ぶアニマルはつくらない)
それでも、稼動と効率と生存率にかけた、あの造形はうつくしかったよ。
進化の過程で無駄はそがれて、必要が足されて、適応していく、そのかたちのうつくしさは、まるきりいきもののうつくしさだった。

動く足音はビニールパイプの軋みで きれいな音じゃないはずなのに、耳に心地よかった。
その色は素材の色で 絢爛でも華美でもハイセンスでもないはずなのに、海に空に似合ってた。
 
あんなものが浜辺を闊歩し いつしか自我をもったなら 本当に まったくあたらしい(概念ごと)夢をみれるんだろう。
はじめてその夢をみたひと もうヤンセンには そういう画がみえてるんだろうか。

とにもかくにも、斬新極まりない展示でした。
生命をつくりだそうっていうんだから。
 
 


小谷元彦展『幽体の知覚』(六本木・森美術館

→制作年わりとまたいでるってこともあって 全体としてはちょっと散漫な印象。

すてきだなーと思ったのは、白トーンで統一されたものたち。蝋の頭蓋骨、既存の骨を組み合わせて新たなかたち『ニューボーン』、いちばんさいごの展示室の白い彫刻群 『ホロウ』たち。『うつくしくて、自分にはつくれないもの』。
目玉的、体験型映像室『inferno』は、とびぬけた異界・時空感で良かっただけに、上のスピーカー見えてたのがただただ残念! ああいうギミックにするなら、あれが見えなかったらものすごく良かったのになー! 欲をいうなら、外からの光もマイルドなほうが…! 単純な感想、おもしろかった! くらくらした!
他二つの映像作品は、ないほうがきれいにまとまったんじゃないかなー…なんであれいれたんだろ…。制作年2003と2007だっけね。
『inferno』手前の、鍾乳石みたいな彫刻と、『海の上を漂わせ続ける拷問器具』はうつくしくて皮肉ですてきだった。
子鹿×歩行矯正具とか、狼二頭の毛皮のドレス・髪のドレスは、現代美術だなーて感じ。あまりそそらなかった。


とかく、ニューボーンがほんとうにきれいで ただそれだけでとっても良かった。

単体で美をつくれるものは つよいなあ。
あっ ちょっとニューボーン・シリーズとビーチ・アニマル・シリーズは、『生物の造形美』というカテゴライズで類似。そういうのがすきなのかも。鳥の翼みたいな。


あんまりひたれなかったのは ひとがいっぱいいたからかなー
みんな通話中? と思ったら大多数のひとが音声案内聴いてました。


そんなー かんじでしたー



森美はあれね、3/17からの『フレンチ・ウィンドウ』が気になるなあ。
年間パス買っちゃおうかなー

http://www.mori.art.museum/contents/french_window/index.html




どっちの展示も 巡回の予定はないのかな?
ヤンセンは観れてほんとうに良かった。来日したらしいですね〜〜
大人の科学、ミニアニマルついてくる号、まだ売ってれば、買って体験してみてください〜

 
週末のおでかけは リセットと摂取! これがないとやってられん〜〜
そんなかんじでした! 充足!
 
 

ではね!
(展示告知:http://d.hatena.ne.jp/knnl-ai/20110201
6300HIT…いつのまに…ありがとうございますっ!