ここで見たこと

絵描きのなんでもない日々です。トウキョー周辺。

ある音楽家たちの演奏に捧ぐ。

 
 

 
刻み生姜入りホットミルクなう。スープみたい。 
 

 
 
20日 六本木で似顔絵描きの仕事。初の12Gで鹿間そよ子さんの個展を観る。原宿のお気に入り喫茶店でキッシュを含むプレートディナー。南武線で呑み語り(音楽、絵、オカルト)。
21日 昼頃まで眠る。ゆったりと準備や洗濯や制作。渋谷で友人企画のライブ。
22日 雨。人生初のボルダリング(たのしかった)。家で一休み。大阪人のたこ焼き。スタバで友人とおしゃべり。
23日 今日。雨。六本木で似顔絵描きのお仕事。あたたかい格好が必須である。
 
 
 
 

 
街はすっかりクリスマスイルミネーション・デコレーションの様相である。
あんなきれいなものを、こころときめく異性と、『きれいだね〜』って深い感想もなくぼうっと観ていられるのは、しあわせなことだろうね。聖夜の私はなにしてるのかなあ。だれか教えて。 
 
 
すきな音楽をつくる友人のバンドが、改名をしまして(私はわりに、もとの方がすきだった。意味はともかくとして、漢字の潔さ、美しさみたいなものが生きた単語だったのだ)、ちがう名前となった。
彼等の企画としてのライブで、4組のバンドが出演し、こぎれいな箱で、4時間くらい。たっぷりとしたライブだった。
生音が気持ち良い、というのはもはや当たり前で、そのバンド以外の3組は、聴いたことのないバンドだったので、すききらい、耳や細胞との相性、をぼうっと考えていた。すきとかきらいとか、良いとか悪いとか、極端に好みの琴線を揺らさなければ、第一印象で即決、というのはあまりない。判らない。
から、惹き付ける力、二度目を聴かせる力、次につなげる力、っていうのは大切だなあと思った。言葉、デザイン、コンセプト、ユーモア、人柄、そんな小道具をつかってもね。絵も然り。疑問も良いな。
聴き込んでくるうちに、とっぷりすきになってしまうことも、あるからねえ。
 
 
はじめはみんな、真っ白な扉の先のカラフルな部屋。区別のつかない雑多で彩り豊かなポップルーム。入り口は数多で、平行に並んでいる。真っ白な扉を開けると部屋があって、正面には白い扉、彩られた部屋、それが延々連なっている。ひとを知るようなもので。歩み進めることで、色の傾向、雑貨の趣味、秘められた統一感、性格、個性が違うことを知る。
 
 
味の好みとおんなじで。
甘い、辛い、酸っかい、苦い、旨い、えぐい、香り、国柄(傾向)、重点。
好みの味は、薫りだけで嗅ぎ付けて、即座にすきになってしまうこともある。
おなじくきらいになることも。
食べているうちに、くせになるもの。
味覚(身体)の変化ですきになるもの、きらいになるもの。
合わせですきになるもの。
気付くと口が(脳が)欲しているもの。
コースで食べてはじめて良さが判るもの。
素材からすきになる料理。 
 
ものはさまざまだろうけど、バンドも曲も、ひとも音も、そんなことざらだ。 
 
だから今回の音の狂乱に、私はあまり感想をもてない(4バンドめになるまでは、へんに頭が回っていて、いうなれば雑念だらけ、音を肴にとりとめの無い思考をしていた)(いま書いているような)。
私は、あの夜を、確かに満喫した。
それだけ。
たくさんの画面が場面が色が浮かんだ。
それだけ。
充分だ。 
 
 
 
彗星
白雪
乱れた髪を結わえて
花の色
でくの坊
11月
 
 
すきだよ
日本語。日本語タイトルばっかりだねえ。
彗星、と聴いたときには、あんまりしっくりで私は感動してしまったんだ。
その日本語センスが 英字に食われませんようにと祈る。
彼らの語彙チョイスは、とってもすきみたい。
たくさん聴いた、好きな曲たちは、イントロだけでうれしくなってしまうし、あたらしい曲でも、相性が一発で知れたり、したね。
 
うん、良い夜だった。
夜が良く似合う。開放された夜空の、拓かれた風景で、ぽつんとしている。星が瞬いている。街の灯が煌めいている。手元の火が温めてくれる。そんな、夜と光のバンドだと思っている。 
 
 
 
 
 
で、結局『THE』は、つくんですかね? バンド名に。
 
 
 
 
 
 
おやすみ〜☆