ここで見たこと

絵描きのなんでもない日々です。トウキョー周辺。

この一瞬になにを呑みこんでいくのかの話

 
何かを選ぶとき何かを選べずにいる。
 
身体と時間を合わせたとき、選べるのはひとつで一択で、
身体と時間を合わせるってことは、機会と衝動の照準を固定することだね。
開示することと秘めること。
話すことと話さないこと。
出て行くことと留まること。
食べることと眠ること。
抱き合うことと打ち明けること、距離をとること。
微笑むことと取り繕うこと。
泣くことと泣かないこと。
着飾ることと鍛えること。
決めることと先延ばすこと。
 
 
望まれる進化のかたち、というのがいつしかあって、
願いと行動がそれを実現する。
深海魚は静穏を得て、鮮やかさと光から遠ざかった。
敏捷さと引換に脆くなったり、襲われないために時間をずらしたり、そういうこと。

何かを選んだときに、正解と不正解があり、どちらかの針が傾いていくのではなくて、
何かを選んだときに、行動の導く変化を得る。
それは開かれていくことかもしれないし、閉じられていくことかもしれない。
これと思われる方向に進んでいく。


どうなっていきたいのかっていうこと
どの部分を得ていきたいのか、なにを捨てられるのかっていうこと。
開示にだって乖離はある。 
得ることでなくす。
なくすことで深まり、深まることで遠ざかる。
切り分けることで身軽になって、身軽になって持てなくなる。
 
なんだって間違いじゃないが
時間は過ぎていく。 
 
 
 
もう一回もういっかい。
試みが潰すものもある。
勿論、それによってしか生まれないものだって。
 
何を選ぶのか選べずにいるのか。
そういうことを考えている。 
 
 
 
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