「とても美しいものを潰してしまう」こと、を繰り返していること
ブログではお久しぶりです。
とっくに年も明けて東京は春になってるね。
前の投稿の日付を見て驚きました。
近況です。
・圧式のテープライター「DYMO」導入しました。今後の作品裏とかにラベリングしようと思います。ダイモ全てがかわいらしくて最高。今年一番持ち歩くおもちゃになりそうです。
・カジャラのDVD届きました。最高です。最高。
・梅、雪柳、桜、椿、木蓮。今年は好きな花たちを花期に見逃さずに見られました。良かった。多肉の寄せ植えも初めて見たので植物生活上手に拡充していきたい。緑の指ではないです。
・3〜4月「ミュシャ展 スラヴ叙事詩」「東京アートフェア2017プレ」「千代田3331アートフェア」「イタリア文化会館 イタリアブックフェア」「H ZETT M ピアノ独演会2017 春 新しい季節の陣」行きました。
・久しぶりに浅草に行きました。カービィカフェでスカイツリーに行ったぶりです。浅草は非常に江戸。というのを実感できるようになってきました。
・長く付き合いのある陶芸家の友人に頼んでいた器が届きました。ごはんのお茶碗です(「飯碗」と呼ぶそう。渋い)。器のことは年々どんどん好きになっていきます。過去一番良かったごはん茶碗を作った手になるものなので、これからまたずっと幸せです。
直近ではそんな感じです。
昨秋、10月に愛知・大曽根でライブドローイングをしたこと、その翌週ひみつのフェスで二日間かけてライブペイントをしたこと、タツコン2016に出たことのあとはしばらく間が空いたのですが、年が明けてからSUZURIとBOOTHでのグッズの販売を始めました。一週間有効なネットプリント作品を配布してみたりもしました(透明水彩作品「オリバナムのねごと」)。ネットプリントまたやります。グッズはじわじわ増やしていきます。
いま、久しぶりにアクリルガッシュでこんこんと作品を作っています。
手のドローイングやアイディアスケッチ、イラストレーションへの簡単な着彩はちょこちょこしていたのですが、絵の具作品を作るのは昨年ぶりです。日々が早くて、驚きます。
絵を描くのは時間がかかるんだね。
そういうことをしみじみと実感する過程になっています。
はじめる前はあっという間にできるように思えていて、
はじめようとするととても難解なように思えて、
はじめてみると生活が疎かになるくらい魅惑的で抜け出せなくて、
終わるとまたそれらを忘れて繰り返してしまう。
描いているとどうしても、「とても美しいものを潰してしまう」ことが出てくる、というかその繰り返しですらあるのだけど、それをしないとそのもっともっと佳いところにいけない、と手と目がわかっている、青写真は明確になくても。
新しくあらわれた景色の前ではそれまでの美しい景色は忘れてしまう。
アクリルガッシュの積層の中にときめきと高揚と逡巡と諦念と思いきりと忘却と蠱惑と喜悦が詰まっている。
描き上がった私はそれを忘れて(喪って)いる。画面だけが全てを残している。
その躍動は筆を経て、その閃きは彩りでもって画面にあらわれているのだろうけど、そうかこんなに時間のかかる、筆の端、手の震え、力具合、水の量ひとつで変わる積み重ねが絵になるのか、と。
久しぶりに絵の具作品を作るからこそしみじみと思われて、くるしいような切ないような魅惑の中で描いています。
いいお知らせができると良いな。
これからもよろしくお願いします。
随分ぶりに立体もつくってみてます。
けものたくさんつくって展示販売したいな。
誰かたちの家に行くことになったら嬉しいだろうな。