ここで見たこと

絵描きのなんでもない日々です。トウキョー周辺。

▱▱◁ ぼくらはみんなスペーシーRelea-SpaceTour!SPRING ▷▱▱

3/4@東京三軒茶屋spaceOrbit
 

あの大きな変なひとが何をするのか見ていたいんだ。
多分、みんな。

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昔夢中になった児童書の一冊完結の連作シリーズ。前の話を知っていれば作品への愛は深まるけど娯楽としてみるのに差し障りは無い。
固定の主人公が起こす種だねの物語に目を輝かせて、はらはらとして、解決を見届けて、感嘆したり驚喜したり。笑って、また次もたのしみだなって永遠続くような気がしてる。


彼のライブにはそういう、「旧知のキャラクターの魅せてくれる新しいものを体感しに行く」とでもいうような、なんだろうなきららかしさではない、熱狂ではない、新しい懐かしい不思議、みたいな優しい異常がある。


昨春くらいに今アルバムの外殻を聴かせてもらったときに思ったけど、どんどん「人類の共通無意識」みたいになってくな。
ただ唯一彼でなくてはいけなくて、誰でもない個の消えた音楽。
こんな矛盾をやれるのは、なかなかないことだろう。

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アートフェスとか、芸術祭とマッチングしたらすごいだろうな。

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今夜はライトペインティング(ハラダアツシさん)、という演奏背後の壁に生で変わっていく液体を使った画が映り続ける夜だったのですが、それがまた音楽と完全に合っていて、もう、すごかった。正直そちらばかりみていた。
目は変わり続ける画、耳は変わり続ける音で、ものすごく贅沢な夜だった。

半分ほどを一緒に演奏していたブラジリアン・パーカッション(やなふぃー)の人のパンデイロ!(低音がとても出るタンバリンみたいなもの)
こちらもまるでドラムセットみたいなふくよかさだった。他の楽器も、カリンバガムランボールみたいなもの、ウィンドウ・チャイムの小さいの、振りものたち、色々扱うパーカッショニストで、どれも、道具は腕だな…としみじみ思ってしまうような土台の骨太さからくる繊細があった。

専属とも言えそうなくらい出したい音の理解あるPAさんもいて、総勢4名で夢幻で無限なほんと贅沢な夜だったよ…。。。


今回、ライブとCDの抱き合わせで入場¥4,500、というシステムだったんだけど、こういう形もありだなあと思った。
良いものは存続してゆかねば。


愉しい新しい懐かしい夜でした。原生生物のころのリズム。

良い夜だったー!!
写真アップ許可済み。