【「そのとき隣の世界では」展示作家紹介】Eriko Nakagawa
まるでパリコレみたいにセクシー。
【Eriko Nakagawa】
女のこは、すてきなものばかりでできている。
曲線、唇、波のような髪、流し目、立派な骨格、細い手指、明暗引き連れた肌の陰影、強い瞳。
Eriko Nakagawaの描く「女性」は、全然全く、「甘く」ない。
女性作家の描く女性は甘いもの、という印象を粉々にしてくれるのが彼女の作品。
透徹してドライで、美しくて、揺るぎなくて、逃げない。自らを信じている女性たち。
ああこれどこかで観たことがある、という既視感は、世界を巡るトップモデルたちの凛々しさ。
砂糖菓子なんか、敵わない。
ふわふわひらひらのドレスより、その筋骨が美しい。
豹だって蝶だって、アクセサリーにしてしまえる(きっと生きたまま)。
でもきっと、お菓子も食べるし、スカートを翻すし、犬や猫に相好を崩すんだよ。
だってこれ以上無く「女性」だもの!
上記の文章でびっくりさせたらごめんなさい。
本人は朗らかで芯があって、やさしい、たのしいひとです。
夏に個展を終えたばかりで、そのため一度は断られたのだけれど、熱烈アプローチをして参加してくれることになりました。私もどうしてもみたかった。
とっても恰好好い空間になることと思う。
私は彼女の作品が、翻訳小説の挿絵になったらものすごくすてきだなあと思っているのです。
全出版社のみなさま、ぜひともいかがでしょうか?
ぴりっとしたスパイス、私のだいすきな黒胡椒みたいに会場を引き締めてくれるでしょう。ホワイト・ペッパーやピンク・ペッパーを彩りにして。
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