オペラ『椿姫』
相武台にオペラを観に行ってきました。人生初。
演目は「椿姫」。
古典のオペラってまるっきり古典落語と構図が一緒だ。
既存の話を繰り返し、繰り返し、ひとが替わり場所が変わり継がれていく。
同じ話でありながら、その時分しか立ち会えない・つくられない世界。
主題をくりかえす、ってことは こんなにもひとを魅了する。
美しいヴィオレッタ。
とりどりの極彩のドレス、社交界のさざめき。
満ちる音は声の響振ときんと糸の張られたピアノだけで、「完成された楽器」ピアノと喉 だからこその充溢と贅沢。
ジプシーの神秘性と赤黒の情熱のフリル
闘牛士は熱風すら感じさせるようだった
お目あてのメゾソプラノ、アンニーナ役はたいせつな友人。
彼女のいちばんすきだという演目をどうしてもみたいと思っていた。
念願かなって観た舞台は、とっかかりには最良のものだった。
アンニーナ、困った顔が普段の彼女とシンクロ ひどくぴったりのはまり役だった。
すらりの長身がちょこまか動くさまはかわいらしかった。
声が間違いないのはもうお墨付きなのでするっと聴けた。
ジェルモン役のバリトン・山本竜介さんの演じがほんとうにすてきだった。バリトンいいなあ。いつかまた彼の出る舞台を聴きにいきたい。
華やかな美しい騒乱。
華美、重厚、盲目とコミカル、ユニーク、アモーレ。
オペラってすてきね。
そういえば、今年初の、そしておそらく今年最後の浴衣でした。
もっと着たかったなー
アンニーナ役・松崎由香HP
http://singyukaring.jp/