ここで見たこと

絵描きのなんでもない日々です。トウキョー周辺。

片時も離れていたくないなんて、まるで恋みたいだ。


 
 
 

片時も離れていたくないなんて、まるで恋みたいだ。
 
 


 
 

まるで中学生か高校生のときみたいに本を読んでいる。
だいたいは、二日に1冊のペースで、7月は18冊読んでいた。
 
 
昔読んだ本、昔から気になっていた本、ずっとすきなシリーズの最新刊、すきな作家の読んだことのない話、繰り返し読みたい本、目についた本。
お風呂で読書は勿論、眠るまでも起きてからも、(行儀が悪いけれど)ごはんのときも、調理中も着替え中も移動中も、帰ってからも、ずっとずっと読んでいたい。
たとえ出先で1ページ進ませる見込みがなくても、1、2冊は持って行ってしまう(結果、鞄は重くなる)。本を持って行くのを断念した時の、「いまここにあったら続きが読めたのに」がいやなのだ。
 
 
本がすき。
きっしりと詰まった紙の束の、なかみも文字も重量も質感もデザインも経緯もうつくしい。
「本が重いのは世界が詰まっているからだ」というような台詞があったっけ(たぶん、「パーラ」というエンデの「モモ」にインスパイアされた文字どろぼうの話)。
画面の向こう側の 光のちりちりした揺らめきじゃなく、
紙に載せられたインクのたしかさを、自分の手で自由に繰れるのがすてきだし、すき。
光によって表情を変える紙のしろも(色フェチなので、このへん実は大きいのかもしれない)。
 
 
識字率の高い国と時代にうまれてしあわせだなあと思う。
 

 

 
 

 
 

こういうものに座って読んでいるといつの間にかぐずぐずと眠りに落ちている。



18かそこらの誕生日に、旧くからのたいせつなひとにもらったブックカバー。
やっとやわらかく、艶めいてきたワインレッド。
経年変化をする素材の 時間をうすく重ねていけるかんじがすき。
 
 
図書館のシステムを考えたひとはほんとうにすてきだ。
ほぼ日みたいな、貸し出し可の書棚のある会社も、すてきだなあ。(糸井重里氏の家から溢れた本・DVDのレンタル棚があるらしい)
 
 
そんなかんじで。ざくざく読んどりますー。ほんとたのしい…しあわせ。
いまは、小学校6年生のときに読んで以来の、「冷静と情熱の間」。二冊の複合本があったので借りて参りました。あのころ、どのくらい理解してたんだろう。こどもって意外にわかるというから、いまは知りえない感知力が、あったかもねー。

ではでは おやすみなさーい