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ここで見たこと

絵描きのなんでもない日々です。トウキョー周辺。

ふるいしんわ

  
 
 
 
星読みは旅立った。
 
 
「なぜきみまでついてくるんだ」
こもれびをすべる星読みに、2がつづく。
「昨晩きみが、ぼくにだけ告げにきたんじゃないか」
「あれは誘いではなく報告だ。これではただの失踪じゃないか」
「そうだったのか」
「そうだ」
「そうか」
「誰かに言ってきたのか」
「代わり身に従兄の10をおいてきた。よく似ているので、ばれない」
 
 

 

 
 
 

星読みは2に、ふるい神話にある目鼻耳口のないいきもののはなしをした。
「7つのあながないので、それはぐるぐるとまわってばかりいる。神はあわれみ、それに7つの穴を与えた」
「佳かったな」
「いきものはしんだ」
「比喩だろうか」
「ちがう。7穴を穿たれたことで、しんだのだ」
「なぜだ」
「そういういきものだったからだろう」
「そうか」
ふたりはまっすぐにあるきつづけた。