『そこへ向かう』
目を瞑ったのはどこのどいつだ
白い空に雨 雨 雨
あるものもないようなもの
いることはふれられないもの
みえてるものを ちょっとずつでも形にしなきゃ なくなってしまう
外堀に目をこらして たどたどしい色鉛筆でなぞる
辿り着く港は運任せじゃなくて 希望 あるのよ
潮流に堪えよう
孤島に堪えよう
乾きに堪えよう
手を振る岸辺も 届く手紙も 行きたい港も あるんだ
たのしいはずさ
ガゼルの脚じゃないから 海と空の間にいける
雨の生まれるところにいける
虹の袂、エメラルドの都、ニライカナイで桃源郷でエルドラド、極彩色の 。
あることは知ったこと
いるものは巡り逢ったもの
呼気からはじまる
だれも行けなかったそこに行ける
含有の過去はここにしかない