『女なんて案外安上がりでね、惚れたお人のそばにいられりゃ十分幸せなんですよ』
『刀圭』読み終えた。
江戸の人々って魅力的だ。
タイトルは引用。
これは終わってるのか? まだ続きの、道程なのか?
終わってるなら それはもうページが繰られないほんとうの最後なのか、章の終わりなのか、連作の中途なのか。
続いてるなら いまどのあたりなの。ハッピーエンドが良いけれど、こうふくは最後だけでなく、長い方が良い。
ケ・セラセラの詩が頭に反響する
『墜落、墜落
この期に及んで』
あんまり 崇高なものじゃないんだ
メッセージなんてどこにもなくって、同じくらいのエゴイシズムで叫んでる。
絵を描いている。
本を読んでいる。
鯖と茸を買った。
眠る。起きる。
かなしいことは あんまりいらない。
うとましく思うのは すきじゃない。
くるしさなんか 勿論きらいだ。
『落ちる。そこには多少の時間の経過がうかがえる。落下の時間が。だが、高速化して考えることもできる。落ちる一、二秒を。カチッ』
(アリス・マンロー/「小説のように」)
いつか笑うように、淡々。坦々。眈々。
ある種の麦ふみだ。
マイブーム、掃除。