ここで見たこと

絵描きのなんでもない日々です。トウキョー周辺。

ほっとするんよ

 
 

  
 

片付けて広くして、
あるべきものをあるべき場所に整頓して、
すきなもので溢れかえった、部屋で、
   
すきな音に取り巻かれたり
すきな香りしたためたり
絵を描いて 奥へ奥へ迫っていったり
本を読んで お話に自我を融けこませたり
 
はじまりの3年前、空っぽの部屋では、絶対にしらなかった安らぎや、たのしさをしる。
お部屋は城で、おうこくで、隠れ家で、食堂でカフェで、アトリエで、わたしが充満している。
 

痛みを呑んで、苦しさと夜を越えて、淋しさと杯を傾けて、不安と議論交わす、そんな日々をこの部屋で、きっと送っていて、
当たり前のような(こうふくとしての)お茶、ごはん、お風呂、描写、読書、鑑賞を 
感動と感謝と感傷でともにして、
そういうもので、この部屋と私ができている。
 

一輪挿しに差したお花や、透明なケースに並べた絵の具をみるたび ほっとして ほっこりして
好んで集めた音源や 興味の流れでこの部屋にある書籍に触れるたび 浮き立って 笑って
目につく色味と 触れる数々の布地が 心地よくて 気持ち良いって目と手を滑らせて
画材と絵と紙と さまざまな選択からなるものたちが 軌跡をしめして
 
ここにいてしあわせだな って おもう。
これって自室への 最上の感情よね。 
 

あれが欲しいここをこうしたい ももちろんあるけど、すっきりといとしく部屋で過ごす術が、21にしてやっと身につきはじめた気がします。