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美しいものをみた。
エットレ・ソットサスの 艶、輝き、色。
触れたくなる、舐めたくなる、呑み込みたくなる質感。
ざらついたスケッチが 潤いおびた存在になる。
つるつる、
きらきら。
濁りのなかの艶めいた黒。
朝霧に霞んだ梅の花みたいな桃。
質量と、技術。
跳ね返す光。
たまに瞳。
美しいシルエットのためのプロダクト。
倉又史朗。
『つくりものめいた』つくりもの。
限りなく無機に近い、でも座ることを大前提とした 優しい椅子。
すべらかでなめらかできらびやかな 無辺の 石版。
するりと繋がり変わる色。
直線と曲線。
最大限の最小。
花、羽、糸。
シルエットのための 光と影とかたち。
うつくしさの累乗。
美しいものをみた。
5/8までに また行かなきゃなあ。