オーダーメイド
絵の注文を受けた。
『aiちゃんの言葉は、ひとの数倍パワーがあるよね』、
と彼女は言って、
『普段感情の波を立てない部分が、ざわっとする』
『その波に身を任せてみるのもいいな』と。
『任意の青』
という作品を原宿で展示していて、
まるきり気持ちよい色遊びなそれを、
気にはいったけどお部屋と相性が合わないから、
と数日悩んでから、
みどりで、
と連絡をくれた。
見知らぬひとが、ふらりと私の絵に出逢って、それで欲してくれる、手元に置いておきたいと望んでくれるのは、
それはもう、とてもとてもうれしいことだ。
そこに連続性や関係性や私との交わりは無いから、
すっかり縁を違えた、ひとつのものとして絵が評価される。
それはとてもうれしいし、自信もつく。
もっと届けれるようになろうと、思う。
たくさん描きたくなる。
たくさん世に出したくなる。
たくさんの目に触れたいと思う。
友人が私の絵を欲してくれるというのは、
それとは全くようすの違うこと。
既に関係のあるひと、縁のふかいひと、だいじなひとが、
友人としての私でなく、表現者としての私を評し、対価を払って、作家として正式に必要としてくれることは、ほんとうに全く、違うことだ。
着飾って、顔を合わせて、考えて会話して対話してわらう。
そういう表現の一様として 欲されることかなと 思った。
ただ友人としてでもいれるのに、作家として欲されることは、随分贅沢で、しあわせなことだと思ったんだ。
彼女に添うものをつくろうと思う。
助けというのは大仰だから、気休めでも、目休めでも、逃避でも、なにかの引き金になるものを。
ひとりのための、
ひとりに添う作品。
なにかこの想いは おおきな軌跡になりそうな。
どちらもとびきりうれしくて 頑張ろうと思えることだね。
もっと続けて もっと繋がろうって。
福生に帰ったら、別のご注文もいただいているし、そっちもとても嬉しいから もっともっと進化するんだ^^
良いもの描くぞ(・ω・)