ここで見たこと

絵描きのなんでもない日々です。トウキョー周辺。

2013-09-14から1日間の記事一覧

【「そのとき隣の世界では」参加作家紹介文・全文】

参加作家の誰かしか知らずに、または誰も知らずにいる方へ向けて。9月の3連休と3連休の間、8日間の展示をすると決めてから、ほんとうにすてきな人々が展示をしてくれることとなりました。ひとりひとり、私が心から薦められる作品を作っているひとばかりです…

【「そのとき隣の世界では」展示作家紹介】齋藤州一

楽園。 【齋藤州一】 らく‐えん〔‐ヱン〕【楽園】苦しみのない幸せな生活ができる所。パラダイス。それと、彩り豊かで、精緻で寛容で、時間を超越しているところ。たぶん。彼の作品はきちりとしたデジタル作品、でもどこか柔らかい。そこで踊る色色は、時間…

【「そのとき隣の世界では」展示作家紹介】藤田美和

おじいちゃんの瞳に宇宙。【藤田美和】おじいちゃん、ってモチーフとしてとてもすてきだなあと思うのだけど(実存ではおじいちゃんもおばあちゃんもすきです)、彼女の作品は、その一番イノセントなところ、おじいちゃんのおじいちゃんたるイメージの上澄み…

【「そのとき隣の世界では」展示作家紹介】トヨダカエ

ぷぅぷぅが日本を席巻する。 【トヨダカエ】 ぷぅぷぅってなんだろうっていうのは、私にもよくわからないのだけど、彼女はそれをずっと作っている。とっても色鮮やかな、強い存在感を放つ、奇妙なものなのだけど、どこにいたっておかしくない、いきものの気…

【「そのとき隣の世界では」展示作家紹介】Eriko Nakagawa

まるでパリコレみたいにセクシー。 【Eriko Nakagawa】 女のこは、すてきなものばかりでできている。曲線、唇、波のような髪、流し目、立派な骨格、細い手指、明暗引き連れた肌の陰影、強い瞳。Eriko Nakagawaの描く「女性」は、全然全く、「甘く」ない。女…

【「そのとき隣の世界では」展示作家紹介】丸山潤

静かな混沌。 【丸山潤】 今回の企画が発生した背景は、彼の存在なしには語れません。 少し自分の話になりますが、私は色を愛するがあまり、「色遣いのの好きな作家」というのがいないのです。部分部分での煌めきに愛はあっても、断然この人になら色を託せる…

【「そのとき隣の世界では」展示作家紹介】虹かけ星

ファンタジーの顕現。 【虹かけ星】 羊毛フェルト、というものをご存知ですか?フェルト・毛糸の原料となる羊毛を、尖った金属で何度も何度も突き刺すことで固め、立体を形作ることのできる素材です。成形の自由度が高く、特別な設備も必要ないため、数年前…

【「そのとき隣の世界では」展示作家詳細】鈴木明佳

笑いの動物園。 【鈴木動物園前・鈴木明佳】 粘土で動物をつくるひとです。でも、ただ動物をつくるひとではありません。 このひとの作品は、もう、とにかく面白い。こんなにもただただ面白いひとというのを私は他に知りません。なにが面白いって、なんでもな…